超個人的漫画批評

Hello Manga Lovers all over the world, 漫画と共に歩んできた三十数年。 漫画喫茶に20代の全てを注ぎ込み、漫画こそが最高の娯楽だと信じてきた。 少年少女青年、昭和平成、時代もジャンルも問わずに読み続けてきた。 自身を形成しているのは漫画と言っても過言ではない。 そんな人生に少し後悔もあるが、、、此の先に在る奇跡を目指し、超個人的漫画批評、はじめよう、、 さぁ 、行こうか。           超個人的漫画批評は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサ

BOYS BE... (65点)

BOYS BE... (65点)

原作 イタバシマサヒロ 作画 玉越博幸

週刊少年マガジン 全32巻

 

 

   私たちが小・中学生の時は、当時のティーンみんながお世話になった漫画がいくつかあった。BOYS BE...もそのうちの一つだ。本当の恋愛を知らなかった私たちには、大人の1ページを覗いている様で、ドキドキムラムラしたものだ。昔のイメージだけを思い出すと、眩しい恋愛を体験できる貴重な漫画なはずだが、この記事を書くにあたって、改めて読み返してみると、、、内容が薄すぎる(涙)それに時代の流れはここまで残酷なのか、と悪い意味での昭和臭が半端ではない。ただ、雰囲気や恥ずかしい気持ちになる特殊なノリは嫌いじゃない。ここまで主人公の男たちはダサかったのか、と驚愕した。

 

   内容が薄い理由に、登場人物が極端に少ないという点がある。登場する人物は、ほぼ男と女が一人ずつで、たまに友達が登場する程度だ。それでいて、ほぼお決まりのパターンに終始している。流れとしては、大まかに3つのチャートに分けられる。(もちろん例外もあります)

 

チャート1

幼馴染かクラスメイト(気持ちに気づいていないケース多々)→トラブル発生(他に気になる人がいる。照れからくる悪口を言ってしまったのが聞かれるなど)→やっぱり幼馴染かクラスメイトの事が好きだと気が付く→ハッピーエンド

 

チャート2

男子校に通っている、またはナンパ→女子高生とたまたま知り合う、またはナンパ成功→部活などの応援で急接近→ハッピーエンド

 

チャート3

旅行に行く(海旅行多し)→そこで可愛い女の子に出会う→トラブル発生(女の子に遊びと取られてしまうなど)→名誉挽回→ハッピーエンド

 

  主にこの様な流れだ。一切のサプライズもない。基本的にストーリーはハッピーエンドで終わるが、その最後にスカしたポエムが添えられる事もよくある。

 

見ていてすごく恥ずかしい気持ちになる。子供の頃は、これを自然に読んでいたのかと思うと、複雑な心境だ。また、時折混ぜられるジョークや、主人公をカッコ良く見せるはずのシーンが、寒さを増している。

 

冒頭で、拭えきれない悪い意味での昭和臭に触れたが、ワードセンスもなかなか目を見張るものがある。

 

アベックと呼ぶのは100歩譲ってOKとしよう。でも「ナマ(生意気の略)いって!」だけは、時代を考慮しても、どうやっても受け入れられない。こんな事言っている女性、当時はいたのだろうか?いや、いないだろう。「へへへ。」じゃないよ、って思ってしまった。

 

また、服装に関してもなかなか興味深い。


ダサすぎである。そんな中、ファッションに焦点を当てた私の好きなエピソードもあるのだが、ぜひ皆さんに紹介したいと思う。学校では目立たない、地味な男女が、ファッションを通じて近づくというストーリーだ。

 

「そしてナイキのキャップからちょとっと出てる前髪、よしバッチリだ!」

 

エピソード冒頭でのこの言葉。

えっ、これネタじゃないよね。これを読んでいた小学生当時ですら、「これはなんか違うんじゃないのか?」と思った事をよく覚えている。作者様の流行になんとかついていこう、という努力は認めるが、ナイキのキャップからちょろっと出てる前髪だけはやってはいけなかったと思う。小学生ですら覚える違和感なのに、編集は何も言わなかったのだろうか?

BOYS BE...を読んでいると、よく恥ずかしい気持ちになるが、これがある種この漫画の醍醐味だと思う。

 

   最後になるが、基本的に出てくるヒロインたちはみんな可愛いのだが、たま〜に出てくるメインじゃないキャラクターや、ブサイク設定のキャラクターたちへの玉越先生の悪意が半端ではない。

 

   大人になってから読んで、少しだけ残念な気持ちになってしまったが、若かりし頃の淡い思い出補正も含めて65点という点数に落ち着きました。昭和の風を感じたい方はぜひどうぞ。