超個人的漫画批評

Hello Manga Lovers all over the world, 漫画と共に歩んできた三十数年。 漫画喫茶に20代の全てを注ぎ込み、漫画こそが最高の娯楽だと信じてきた。 少年少女青年、昭和平成、時代もジャンルも問わずに読み続けてきた。 自身を形成しているのは漫画と言っても過言ではない。 そんな人生に少し後悔もあるが、、、此の先に在る奇跡を目指し、超個人的漫画批評、はじめよう、、 さぁ 、行こうか。           超個人的漫画批評は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサ

予告犯(79点)

  予告犯(79点)

  作者 筒井哲也

  ジャンプ改 全3巻

 

   本日は、筒井哲也先生の短編について書いていこうと思います。俺氏は、こういう雰囲気のサスペンス漫画は大変好物である。表紙からもうかがえるが、ウシジマくんを彷彿とさせる、この画の感じも非常に好みです。

 

   物語は、漫画喫茶の一室から「シンブンシ」と呼ばれる男の登場で始まる。読者の興味をそそる始まり方である。冒頭からマジコン、YOURTUBE、ツイッター、ウィキペディアなど、実在する物やサービスが次々登場するので、簡単にストーリーの入り込む事が出来る(今読むとちょっと時代を感じるが笑)。

 

   ストーリーは、この「シンブンシ」が事件を動画サイトで予告して、それを警視庁のサイバー犯罪対策課が追うというのが大まかな流れだ。この構図自体は、よくある設定だと言えるだろう。「シンブンシ」は次々と犯行を繰り返していくのだが、ストーリーが進むにつれ、徐々に犯行側の人物やシチュエーションが明らかになっていくのだが、ここら辺の話の進め方、見せ方は非常に上手いなと思った。

 

   ゲームの違法ダウンロード、SNSでの炎上、環境保護団体、ネットの利用規制の法律など、今の時代によく合ったトピックが話の中に散りばめられているのも、読者にとっては嬉しいのではないだろうか。(繰り返しになるが、俺氏はこういう細かい設定が結構好きである)

 

「シンブンシ ”達”」の正体が少しずつ明らかになっていくと、読者としては警察ではなく、だんだん犯人側を応援したくなってくる。主人公のトラウマらしき出来事も、現在の派遣社員たちへの扱いをクローズアップしており、メッセージ性の強いものとなっている。そして、このタイプの漫画の例にもれず、相当なクズ野郎達が多数登場する。ここで、クズ野郎達を厳選して紹介していこうと思う。

 

 

クズ野郎Lv1

主人公の元職場の社長&トラウマの原因。そこら辺にいそうな、現実的なクズ野郎である。リアリスティッククズ。

 

クズ野郎Lv2

環境保護団体という皮を被った、人種差別主義者たち。これも元ネタは調べればすぐ出てきますね。

 

クズ野郎Lv3

お決まりの設定ですね。政治家=クズ野郎。

 

クズ野郎LvMAX

たくさんのゲス人間達が登場する中、群を抜いてのクズレベルの持ち主。この物語のきっかけを作った人物でもある。不幸にも亡くなった、心やさしきフィリピン人部下を発見し、他の部下達に放った一言。

「早めに埋めとけ。腐るからな。」

 

 

   彼らの様な名脇役達に囲まれて、物語は進んでいく。結末に関しては可もなく不可もなくといった感じであろうか。ただ、サイバー犯罪対策のリーダー、ドSツンデレエリカ様が美しいのは、作品を読んでいく中で非常に助かる。

 

そして、楓ちゃんの優しい笑顔が唯一の救いでもある。